東日本大震災 第2回被災者支援活動報告
 場所: 石巻市牡鹿地区:牡鹿中学校牡鹿地区救援物資集積所、鮎川集会所、鮎川斎場、寄磯小学校
石巻市内:渡波小学校避難所
牡蠣養殖者支援:石巻市給分浜、東松島
 日時:  2011年5月30日、31日
 人員: 田中秀和、根岸弥之
目的: 被災地でも特に救援物資が届きにくい過疎地域の避難所対象に、有機野菜、果物、魚等の生鮮食品を直接配送する。今回も石巻市の牡鹿半島中心。長期間市販おにぎりや菓子パン中心の食生活で、被災者が栄養や心身のバランスを崩すのを防ぐ。安全で美味しい有機野菜や海の恵みは、栄養の観点のみならず、人の心を勇気づける。
また牡蠣養殖業者への潜水器材の提供やタンクを貸出し、労力の提供により養殖業の復興も支援をする。
  NPO法人みらいじま




(写真報告) 牡鹿半島地区未だ菓子パンおにぎりの避難所も 深刻な生鮮食品不足







千葉山武のサンバファームのネットワークで450kgの有機野菜が集まる





山武の有機農家有志たちの協力はありがたい





みらいじまスタッフはじめ多くのボランティアが箱詰めの協力を





被災者支援車用の高速道路無料証明発行に市役所たらい回しされ出発三時間遅れる
民のボランティア支援を促す施策が必要な時に、民の足を引っ張るのは止めて欲しい





仙台藤崎百貨店魚の北辰にて、予約していたマグロ100人分





牡鹿半島を進むと一月前とほとんど変わらない惨状の風景





牡鹿半島の全避難所(避難者計2400人)に物資を供給する救援物資保管所の
牡鹿中学体育館に千葉山武の有機野菜を届ける





市の担当者曰く、4月以降野菜等の生鮮食品の支援が激減したとのこと
皆から“久しぶりの生野菜”と感謝される
自衛隊が次の日に各避難所に分配





牡鹿半島最南端の鮎川の斎場避難所では、未だ菓子パンと市販おにぎり中心の食生活に唖然
マグロに泣いて喜んで頂き驚いたが、電気が通っているのに炊飯器もお米もなく
震災以来一度も温かいご飯を食べていない事実に驚愕





斎場避難所の方より、物資のお礼にとマッコウクジラの歯を頂いた
その方はお父さんからもらった物で、流された家の跡、土の中から出てきたという
大切にしたい
牡鹿は日本でも最大の沿岸捕鯨の町、個人的に捕鯨は反対の立場だが
この危機的状況下では賛成反対の立場は全く関係ない







牡鹿半島南端の鮎川 町の多くが壊滅





牡鹿半島北端の寄磯の町全体が壊滅 高台の小学校避難所にマグロとミカンを届ける





全て流された牡鹿の谷川地区
鮫浦湾の地形で波が異常に高くなり、1500メートル内陸まで津波は届いた
何度見ても胸が詰まる光景





谷川地区では、満潮と台風の増水が重なり、道路が浸水し帰り道を阻む





石巻市の中心街に戻っても、満潮と台風の増水が重なり、市内の道路が所々浸水





(おわりに)
今回想像以上に、生鮮食品等の物資が届いていない事実が判明
継続的支援の必要性を再認識した
引き続き協力者も求む

鎮魂





援助物資一覧と有機野菜提供者
○450kgの有機野菜
 取りまとめ:サンバファーム:松下信也、松下沙由里
 ミニ大根 :100本 :三つ豆ファーム
 ニンジン :150kg :浅野さん
 小松菜  :45kg  :富谷アキヒロさん
 葉ネギ  :15kg  :富谷カズヒロさん
 ズッキーニ:200本 :サンバファーム
 ニンジン100kgとズッキーニ以外は規格外となったため無償提供
○マグロ50柵 五箱 100人分 北辰
○ミカン(ニューサマー)30kg
○スケッチブックセット、子供用お絵かきセット、文具小物セット
○潜水機器


物資提供、ご寄付、ボランティアして頂いた方(敬省略)
岩田玲子
飯泉はる香
永山由美子
稲垣美希
塚本了介

森 優真

三上冴子
中嶋 優美子
並木 英和
並木 愛子
安田 美也子

唐木雅徳
北島実花
富田美樹
群馬寿美世
浜崎富士子
 (文責、写真、責任)
 NPO法人みらいじま
根岸弥之